第一生命グループ女子陸上競技部アドバイザー 尾崎 好美(おざき よしみ)2009年第12回世界陸上選手権ベルリン大会女子マラソン競技銀メダリスト。2012年ロンドンオリンピック女子マラソン代表(19位)。現在は、全国の市民マラソンを通じてランナーを応援。

TRAINING 06 ひとりフルマラソンに挑戦してみよう!人気大会は抽選倍率が高かったり、あっという間に定員に到達したりと、近年はフルマラソンに出場するのも簡単ではありません。そこで今回は「ひとりフルマラソン」の楽しみ方をお教えします。

コース選択のコツ

ペースを意識して走ろう 走るコースは距離表示があって、車の通りが少ないところを選びましょう。往復コースも悪くありませんが、私は周回コースが好きですね。往復コースは、行った後にまた同じ距離を戻らなければならないという気持ちになってしまいますが、周回コースは1周ごとに気持ちの切り替えが可能。1周の距離が中途半端でも、同じ場所を走っていればペース変化を確認することができるのもメリットです。
 また、走っている途中でトラブルがあっても周回コースなら早めに対応できます。しかし、いつでも止められる、と思ってしまうこともあるので、粘り強く走り続ける精神力が必要になってきます。同じところをグルグル回るのが苦手という人はつらいと思いますが、そこを頑張ることでメンタルも強化できるはずです。GPSウォッチを持っているなら、周回コースにこだわらなくてもOKです。ただ止まるとリズムが崩れてしまうので、信号が少ないコースを選ぶといいでしょう。コース上には歩行者もいるので、安全第一で走るように気をつけてください。

コース選択のコツ

距離は自分の走力、目標に応じて設定

尾崎好美イメージ ひとりフルマラソンをするときは、給水も自分自身でしなければいけません。給水ボトルを腰につけたり、ハイドレーションバックを背負って走る余裕があれば、いつでも給水をとることができます。ドリンクを持ちながら走れない場合は、自動販売機やコンビニで買って飲みましょう。その点、周回コースなら給水ボトルを置いておくことができるので便利です。
 42kmが難しいという方は、距離を30kmや20kmにしても良いです。自分の走力、目標に応じて、うまく設定してください。そして、無事にゴールできた後はご褒美もお忘れなく。私のご褒美はビールです(笑)。それから食べたいものを好きなだけ食べる! がんばったときには、走った余韻も楽しみたいですね。

2018年度は今回が最後です 今年度は猛暑や災害による被害で、思うように走ることができなかった人も多いのではないでしょうか。そんな状況でも、このメルマガを読んでいただき、ありがとうございます。面白い、参考になった、走りたくなったなど、少しでも皆さまのモチベーションになっていたら嬉しいです。これからも、是非ランニングを楽しみましょう!

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