第一生命グループ女子陸上競技部アドバイザー 尾崎 好美(おざき よしみ)2009年第12回世界陸上選手権ベルリン大会女子マラソン競技銀メダリスト。2012年ロンドンオリンピック女子マラソン代表(19位)。現在は、全国の市民マラソンを通じてランナーを応援。

RUNNING 05 ハーフマラソンに出場してみよう!日頃のトレーニング以上に、実践的な効果をもたらしてくれるのが、ハーフマラソンに出場することです。フルマラソンに出場する前に、ぜひハーフマラソンにチャレンジしてみましょう!

走力や気持ちの余裕度を把握できる!

実践的な練習が可能実践的な練習が可能実践的な練習が可能 フルマラソンを目指すランナーがハーフマラソンを走ることで得られるメリットはたくさんあります。まずハーフをどんなタイムで走れるのかを確認することで、走力や気持ちの余裕度を把握できます。そして、ハーフをトレーニングの一環と捉えることで、練習のショートインターバルなどとは違った、より実践的な練習が可能になるからです。
 ハーフで自己ベストを目指す場合は、フルと同じトレーニング構成でいいでしょう。ただし、フルと比べて距離や本数を減らしながら調整します。具体的なトレーニング例は以下の通りです。

トレーニング例

フルマラソンを意識した走りが大事!

尾崎好美 フルに向けたトレーニングの一環としてハーフを走る場合は、常にフルを走っているときのイメージで走ることが大事です。たとえば「フルの前半」or「フルの後半」をイメージするなど、自分でテーマを決めて臨むことで、フル本番の走りにつながっていきます。フルのレースペースで走って余裕度を確認するのもいいですし、フルの目標タイムに対して1kmあたり5秒くらい速いペースで走ることでスピード練習にもなります。
 さらに、ハーフに出場する前日もしくは翌日にトレーニングを入れて「セット練習」にするのも効果的です! レース翌日に練習を入れるなら、ハーフの記録を狙いたい方もまずはレースに集中できますし、トレーニングの一環と捉える方もレースで緊張感を保つことができると思います。
 レース翌日に、20kmくらいの距離走(そこそこのペース)、距離を短くして5kmのタイムトライアル、もしくはロングジョグと自分の目的に合わせて、セット練習を組むことで、よりレベルの高いメニューになります。ぜひお試しください!

次回のテーマはRUNNING 06 30km走にチャレンジ!

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