第一生命グループ女子陸上競技部アドバイザー 尾崎 好美(おざき よしみ):2009年第12回世界陸上選手権ベルリン大会女子マラソン競技銀メダリスト。2012年ロンドンオリンピック女子マラソン代表(19位)。現在は、全国の市民マラソンを通じてランナーを応援。

CHALLENGE 05 暑い日は「朝Run」でスッキリ! 8月も近づき、暑さが本格化してきました。この時期のランニングは単にキツイだけでなく、熱中症の危険もあります。できれば、日中に走ることは避けるべきでしょう。そうなると走れる時間帯は、朝と夕方以降しかありません。どちらでもよいのですが、個人的には朝にランニングをする、「朝Run」をおすすめします。

「朝Run」にはうれしい2つのメリットがあります。

 なぜ「朝Run」が良いかというと、朝ならではの“メリット”があるからです。
 朝起きたばかりのカラダは、夕食から時間が経っているため、体内のエネルギーが多くありません。この状態で運動すると体脂肪が燃焼しやすくなり、朝にカラダを動かすことで代謝が上がるため、その後も体脂肪が燃えやすい状態が続きます。そして、朝に走ることでカラダがしっかり目覚めて、1日を気持ち良く始められるというメンタル的な効果もあります。しかも、走った後の朝食はいつも以上に美味しく感じられるので、満ち足りた気分になるのも良い面です。

▲「朝Run」で心も体もスッキリ!

メリット1 体脂肪の燃焼 代謝が上がり、ランニング後の体脂肪燃焼効果にも期待 メリット2 ポジティブなメンタルに カラダがしっかりと目覚め1日を気持ち良く始められる

この夏は「朝Run」にもチャレンジ!

 朝はカラダが活発に動かないので、ゆっくりジョッグで十分です。私は緑の多い場所や綺麗な花が見られるコースを選んで、季節ごとに変わる景色を楽しんでいます。「朝しか時間が取れない」という方は、少し負荷の高いトレーニングをするのもアリですが、無理のないように取り組んでください。
 気をつけるべきことは、寝ている間に汗をかくので、走る前には必ず水分を補給することです。また、あまりにもお腹が空いているときは、軽く何か食べてから走っても良いでしょう。
 自分の生活のリズムに合ったランニングスタイルを見つけることが大切ですが、この夏は、「朝Run」にもチャレンジしてほしいと思います。

次回のテーマは CHALLENGE 06 「トレラン」を楽しもう!

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