レースの3週間前から調整期間に移行しますが、急に運動量を減らすとピークが早く来てしまうことがあります。疲労を考えると、30kmなどの距離走は避けるのが望ましいですが、20kmくらいなら走って大丈夫です。
そして、本番2週間前に「刺激」を加えるのがマラソンの戦略です。トップ選手の場合はレースの10日ほど前に最後の大きな刺激(ハーフや10マイル走など)を加えます。一般の人ですと、10日前は平日になってしまうので、2週間前が自然なかたちでしょうか。
サブ3~サブ4レベルの人でしたら、2週間前であれば追い込んでカラダに刺激を加えても大丈夫。ハーフマラソンなどにエントリーして、どれくらいのタイムで走れるのか試してみるのもひとつの手です。大会に出場しなくても、自宅の近くで20km走をしたり、それが少し厳しいと感じる人は距離を15kmに縮めて走ることをおすすめします。全力とまではいかなくても、マラソン本番より遅くならないペースで走ると効果的です。できたら本番と同じ時間帯で行うと、レースの時もカラダが動きやすくなりますよ。
2週間前にガツンと刺激を加えた後は、体調をみながら1週間くらいはゆったり過ごしましょう。マッサージやストレッチなどで疲労を取り除くのもおすすめです。そして、1週間前もしくは5日前くらいに5km走や2km×2本を少し息が上がるくらいのペース(本番より若干速い)で入れてほしいと思います。参考までに、私はいつもレース4~5日前に5kmのペース走(キロ3分20秒)を入れていて、きつく感じる時もあれば、余裕を持って走れる時もありました。きつかった時でもレースで好タイムが出たことがあるので、最後の刺激練習が良くなくても焦る必要はありません。とにかく、自信を持ってスタートラインに立ちましょう!