第一生命グループ女子陸上競技部アドバイザー 尾崎 好美(おざき よしみ)2009年第12回世界陸上選手権ベルリン大会女子マラソン競技銀メダリスト。2012年ロンドンオリンピック女子マラソン代表(19位)。現在は、全国の市民マラソンを通じてランナーを応援。

RUNNING 03 「インターバル」でスピードUP!「インターバル・トレーニング」(以下、インターバル)とは、高負荷(スピードを上げて走る)と低負荷(ゆっくり走る)を交互に繰り返すメニューです。

レースペースより少し速く走ってみよう!

慣れてきたら徐々にペースアップ まずは呼吸が上がるくらい(目安は心拍数170〜180回/分ほど)のペースで走り、その後はゆっくりとジョグしながら呼吸を整えます。このとき、呼吸を完全に戻すのではなく、少し落ち着かせる程度(目安は心拍数120回/分ほど)で、次の1本に入っていきます。
 レースペースより少し速く走ることでスピードがUP。速度変化によって心拍数が大きく変動し、カラダにも負荷がかかるため、心肺機能も強化できます。また、速く走るときと、ゆっくり走るときでは、使う筋肉が違うので、脚力の向上につながります。
 インターバルは身体への負荷が高いため、週1~2回で十分です。最初から呼吸が乱れるほどペースを上げるのは危険なので、まずは少し呼吸が上がる程度から始めて、慣れてきたら徐々にペースアップしていきましょう。

距離と目標タイムを決めてインターバルをやってみよう!

 それではインターバルの具体的なメニューを紹介したいと思います。だんだん暑くなってくる6月でもできる内容を意識しました。距離と目標タイムを決めて行うのが一般的なインターバルですが、下記③、④のように、カラダの感覚で行うメニューもインターバルです。ぜひチャレンジしてみましょう!

距離と目標タイムイメージ1

 マラソンシーズンが近づいたら取り入れたい、「ロングインターバル」のメニューも紹介します。うまくできない場合は、下記③のように距離を短くして、本数を増やす「ショートインターバル」を試してみましょう。

距離と目標タイムイメージ2

次回のテーマはRUNNING 04 プチ合宿をしてみよう!

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